※本プログラムは延べ145名の方にご参加いただき、終了いたしました。ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

サーキュラーエコノミーに特化して、企業や自治体向けに共創プロジェクト・コンサルティング・リサーチ・研修などを提供サークルデザイン株式会社(本社:東京都世田谷区 代表取締役:那須清和)は、全5回(2024年1月〜3月)にわたるサーキュラーエコノミー実践者養成プログラム「環境・ウェルビーイング・経済の未来を導くサーキュラーエコノミーへ」を実施いたします。

欧州等の動きに呼応するように、国内でもサーキュラーエコノミー(循環型経済)の事業活動や政策などが具体化してきました。2023年9月に岸田首相がサーキュラーエコノミーの産官学パートナーシップを立ち上げると表明し、10月実施の車座対話では経済対策にサーキュラーエコノミーの観点を盛り込み、2024年夏に循環型社会形成推進基本計画を見直すと表明するなど政治がよりコミットする動きとなってきています。企業においても、カーボンニュートラルに資するサーキュラーエコノミーとして、サーキュラーエコノミーに向けた取り組みも活発になっています。

一方で、大量生産・大量消費・大量廃棄型のリニアエコノミーからサーキュラーエコノミーへの転換は、製品だけではなくビジネスモデル、ステークホルダー、ひいては社会システムの変革の上に実現します。サーキュラーエコノミーを俯瞰的に捉え、そのうえで組織の具体的方向性を考えていく内外ステークホルダーが増えることで、社会全体・個社双方においてサーキュラーエコノミーが加速していくに違いありません。

上記背景により、今回全5回の本プログラムを展開いたします。プログラムではまず、サーキュラーエコノミーを実施する理由を腹落ちさせ、幹を太くすることからスタート。その後、サーキュラーエコノミーの基礎を深く徹底的に学び、国際標準化(ISO59000シリーズ)の解説や実践者からの共有、再資源化プラント・里山視察、循環型ビジネス構築に向けた実践型ワークショップを通じて「納得感を持って自組織でのサーキュラーエコノミー実践に向けて準備ができている状態」を目指すべき到達点として設定しております。

本シリーズに込められた想いや背景のさらなる詳細:最下部をご覧ください。

全5回プログラム概要開催日時・開催形態:それぞれ時間・形態が変わりますのでご確認ください。

開催概要

  • 2024年1月23日(火)・2月16日(金)・3月1日(金)・3月8日(金)・3月15日(金)の全5回
  • 開催時間/第1回:18:00-20:30(懇親会20:30-21:30)、第2,3,4回:14:00-17:00、第5回:10:00-16:00
  • 開催形態/第1回:ハイブリッド(現地・オンライン)、第2,3,4回:オンラインのみ、第5回:現地のみ

参加費用(3パターン)*すべて税込価格

  • 全5回セット 50,000円(個別申込の合計と比較して10,000円割引)
  • 第1-4回(オンラインのみ)セット:36,000円(個別申込の合計と比較して4,000円割引)
  • 各回単独参加 第1-4回:各10,000円、第5回:20,000円※第1回 懇親会参加費用:1,500円 (軽食とお飲み物をご用意しております)

お申込

  • 個人参加:Peatixにてお申込
    *ご入金に際して請求書発行後、銀行振込にてご入金対応をされたい方は法人参加申込みフォームよりお申込みください。
  • 法人参加:こちらよりお申込ください。請求書を発行いたします。

プログラムを通じた到達目標

  • サーキュラーエコノミーに関する基礎知識・本質的理解
  • サーキュラービジネスを構築するための考え方
  • 社内展開ができる、サーキュラービジネスモデル構築に向けたワークショップ方法を体得
  • 海外サーキュラーエコノミー事例を通じたサーキュラービジネスモデルの理解
  • 最新海外動向だけではなくその背景を知る(欧州のサーキュラーエコノミー進捗の理由、サーキュラーエコノミーの国際標準化)
  • 上記の本質的理解のもと、国内先駆者から実践に触れ、自身のビジネス構築に向けた考え方を整理

対象者

  • サーキュラーエコノミーの本質を学びたい方
  • サーキュラーエコノミーを体系的に学びたい方
  • サーキュラーエコノミービジネス構築方法を知りたい方
  • サーキュラーエコノミーの最新動向に触れるだけではなく、その背景や活用方法を学びたい方
  • サーキュラーエコノミー実務担当者

プログラム参加特典

  • 上記1の全5回セット
    • 期間中(24年1月〜3月)主催のサークルデザイン(サーキュラーエコノミー支援事業)へ講義に関する質問が無制限にできる(※本格的なリサーチやコンサルティングを伴う事項については別途ご相談ください)
    • サーキュラービジネスモデル図鑑プロトタイプ簡略版をご提供*。*主要なサーキュラービジネスモデルの構造と事例を整理したツール
    • 他参加者と交流できるFacebookグループへ招待
    • ご要望に応じて、社内等で活用できるサーキュラー修了証発行可能
    • 第5回(現地開催のみ)を除いた回のアーカイブ動画
    • 第1回 懇親会費用含む
  • 上記2の第1-4回(オンライン回のみ)セット
    • サーキュラービジネスモデル図鑑プロトタイプ簡略版をご提供*。*主要なサーキュラービジネスモデルの構造と事例を整理したツール
    • 必要に応じて、社内等で活用できるサーキュラー修了証発行可能
    • アーカイブ動画
  • 上記3の各回単独参加者特典
    • 参加回のアーカイブ動画(第5回は除く)
    • 必要に応じて、社内等で活用できる修了証発行可能

全5回プログラムの詳細

第1回:私とサーキュラーエコノミーと世界(現地・オンラインのハイブリッド開催)

サーキュラーエコノミーや広義のサステナビリティを進めるにあたり、大切なマインドを再確認します。「なぜサステナビリティ/サーキュラーエコノミーに取り組む必要があるのか?」幾度となく耳にするこの類の問い。頭では理解できているかもしれません。しかし、腹落ちさせ幹の部分を確認することで、パッションをもって一貫したサーキュラーエコノミーを展開する基盤を形成することができます。本回は、デンマーク ロラン島に20年以上在住し、デンマークのサステナビリティの礎と動きを追ってきたニールセン北村朋子氏の帰国タイミングに合わせて、初回を開催いたします。ニールセン氏より、デンマークで起こっていることのお話を聞きながら、なぜこのテーマに取り組むべきなのかという問いに対する答えを探索していきます。

◆開催日時
2024年1月23日(火)18:00-20:30(簡単な懇親会を20:30〜21:30まで実施いたします。懇親会ご参加の方は、軽食代として「 第1回・1/23【現地懇親会】私とサーキュラーエコノミーと世界」のチケットをお買い求めください。(*「全5回セット参加」購入の場合は不要)

◆開催場所
東京ポートシティ 竹芝 ポートホール8F(再エネ由来電力使用、脱プラへの取り組み等サステナビリティに積極的に取り組む会場です。)本回の協賛をいただいております。当日は会場担当者から取り組み内容(詳細はこちら)も発表いただく予定です

◆内容
第1部 あなたにとってのサーキュラーエコノミーとは?
第2部 今から未来に向けてつくっていきたい社会

◆スピーカー:ニールセン 北村朋子 氏

文化翻訳家/Cultural Translator。2001年よりデンマーク・ロラン島に移住。京都芸術大学 食文化デザインコース講師(2024年4月開講)。食のフォルケホイスコーレ開校のため様々な国際プロジェクトを企画、運営。AIDA DESIGN LAB理事。オンラインコミュニティDANSK主宰。埋もれた価値の発掘と、新しい価値の創造をテーマに活動。子どもと若者が幸せにありのままにのびのび生きられる社会をつくること、世界中の人がおいしくて健康な食を享受できる平和な社会をつくることがMY WILL。

 

 

◆ファシリテーター 森本 康仁(もりもと やすひと)
きづきくみたてファシリテーター
きづきくみたて工房代表(サークルデザイン株式会社パートナー)

北海道教育大学を卒業後、東京都で小学校の教員として9年勤める。
その後、これからの時代を生きる子供達を育てるため、まずは自分自身がグローバルで活躍できる人材になる必要があると考え、フィリピンのセブ島に移住し、大人から子供までさまざまな対象に教育活動を届ける。帰国後は、日本の最大手の社会人教育の会社に入り、民間企業や行政組織を対象に、人材開発や組織開発に従事する。
2022年の12月、独立とともに軽井沢へ移住。今は個人事業主として、国内外問わず、大人から子供まで、時代が必要とする学びの機会を作り届ける活動に邁進中。
◆note
https://note.com/kizukikumitate/

【アーカイブ動画販売中】第2回:サーキュラーエコノミー概論(オンラインのみ)

本回は終了いたしましたが、アーカイブ動画を販売中です。詳細は弊社までお問い合わせください。サーキュラーエコノミーは人によって解釈が違うことが大きな課題になっております。解釈が違うことを良しとする考えもありますが、サーキュラーエコノミーを深く理解しておくことは、その後のビジネス展開を加速するドライバーともなります。第2回では、サーキュラーエコノミーに特化して本テーマを掘り下げてきたサークルデザインによるサーキュラーエコノミー概論をお届けします。「概論」というテーマ名ではありますが、表面的な内容にとどまらず、系譜や最新の国際動向、今後の課題を踏まえた多角的な観点から解説いたします。

◆開催日時
2024年2月16日(金)14:00-17:00

◆開催形態
オンラインZoomのミーティング機能

◆内容(主な内容は下記ですが、変更する可能性がございます。予めご了承ください)

  • サーキュラーエコノミーという概念はどのように確立されてきたのか
  • サーキュラーエコノミーへの移行が必要とされる背景
  • サーキュラーエコノミー・ネイチャーポジティブ・カーボンニュートラルの統合的推進
  • 真のデカップリング
  • 10R戦略とエレン・マッカーサー財団のバタフライダイアグラムを統合的に考える
  • 循環型社会とサーキュラーエコノミーの違い、リサイクルとサーキュラーエコノミーの違い
  • EUのサーキュラーエコノミーアクションプランを紐解き、同プラン内の最新政策動向(エコデザイン規則案・ELV規則案、修理する権利、包装材と包装廃棄物に関する規則案)を知る
  • 日本で2020年以降進められてきた取り組み(循環経済ビジョン2020、サーキュラー・エコノミーに係るサステナブル・ファイナンス促進のための開示・対話ガイダンス、地域循環共生圏、成長志向型の資源自律経済戦略など)
  • サーキュラーエコノミーを都市政策に提供させる「サーキュラーシティ」の具体的事例
  • サーキュラーエコノミー型ビジネスモデルの紹介(詳細は第4回)
  • サーキュラーエコノミー型ビジネスモデルマップ
  • 独自視点でピックアップしたサーキュラーエコノミービジネスの事例紹介
  • 消費者の動向とサーキュラーエコノミーを意識したマーケティング
  • 消費者とのコミュニケーション4つの観点
  • サーキュラーエコノミー×ファイナンスの最新動向や今後の課題
  • サーキュラリティ(循環性)とは?その考え方など
  • 各指標の特徴(CTI, Circulytics, ISO59020(詳細は第3回))
  • 日本の強みを生かしたサーキュラーエコノミー
  • サーキュラーエコノミーの課題

◆スピーカー

那須 清和(サークルデザイン株式会社 代表)

米大学卒業後、二社を経て、サーキュラーエコノミーに特化した共創・コンサルティング・リサーチ・研修業務などを行うサークルデザイン株式会社を2020年に設立。2004年に実施したエクアドルでのコミュニティ紛争のフィールドワークをきっかけに、環境再生と人間のウェルビーイング向上の同時追求に関心を抱き、後にサーキュラーエコノミーを追求・推進するようになる。また、Circular Economy Hub 編集長(ハーチ株式会社運営)、一般社団法人日本サステナブルサロン協会理事、ビジネスアクセラレーターかながわ(BAKバク)メンター、愛知県蒲郡市サーキュラーシティプロジェクトアドバイザーなども務める。

第3回:国際標準化(ISO/TC323、ISO59000シリーズ)から学ぶサーキュラーエコノミー(オンラインのみ)

2018年9月に投票の結果、サーキュラーエコノミーの国際標準化に向けた専門委員会「ISO/TC323」の設置が決定され、その後5つのWG(ワーキンググループ)で開発が進んできました。本回開催時点2024年3月1日までにはFDIS(最終国際規格原案)発行が予想されておりますが、ISO TC 323(サーキュラーエコノミー)WG2国際座長を務める市川芳明先生をお招きし、その時点での開発状況を踏まえて規格・法律を解説いただきます。本回では規格の解説はさることながら、それ以上に重要でもある「規格を通じたサーキュラーエコノミーの理解」と「自社ビジネスにどのような影響を与えるのか」についても議論してまいります。

◆内容
第1部:ISO59000シリーズの解説(規格・法律)
第2部:ISO59000シリーズは自社ビジネスにどのような影響を与えるか

◆スピーカー
市川 芳明 氏(多摩大学ルール形成戦略研究所 工学博士,客員教授、ISO/TC323/WG2 WG国際座長)

1979年東京大学工学部機械工学科卒業、日立製作所エネルギー研究所入社。ロボティクスおよびAI分野の研究に従事。その後、本社環境本部主管技師長,研究開発グループチーフアーキテクト室長、同グループ技術顧問、知的財産本部国際標準化推進室主管技師長を務め2020年4月退職。(一社)サステナブルビジネス研究所、(一社)ウェルビーイング規格管理機構、(一社)企業間情報連携推進コンソーシアムの代表理事。IEC TC111(環境規格)前国際議長、IEC ACEA(環境諮問委員会)日本代表、およびISO TC268/SC1(スマートコミュニティ・インフラストラクチャ)の前国際議長、 ISO TC 323(サーキュラーエコノミー)WG2国際座長。工学博士、技術士(情報工学)。著書:「ルール徹底活用型ビジネスモデル入門」第一法規出版他。
◆開催日時:2024年3月1日14:00-17:00

◆開催形態:オンライン

第4回:サーキュラービジネス実践(オンラインのみ)

第1回ではサーキュラーエコノミーを進めるにあたってマインドの確認、第2、3回ではサーキュラーエコノミーの理解を経て、第4回では、サーキュラービジネス実践に向けた準備を行います。第1部ではサーキュラービジネス構築に向けた考え方や事例、ビジネスモデル解説等を行います。第2部では循環型の家具と家電のレンタル・サブスクリプションサービス「CLAS(クラス)」を展開する株式会社クラス代表取締役社長の久保裕丈氏と、早くからサーキュラーエコノミーに取り組む株式会社リコーのESG戦略部の佐藤多加子氏より、サーキュラービジネス構築のエッセンスを学びます。

◆開催日時:2024年3月8日(金)14:00-17:00

◆開催形態:オンライン

第1部:(14:00-14:55)

  • サーキュラーエコノミービジネスモデル構築に向けた考え方
  • サーキュラーエコノミービジネスモデルマップ&事例集の内容紹介
  • サーキュラーエコノミー型ビジネスモデルの構築方法例
  • サーキュラーエコノミー型ビジネスモデル構築にあたり留意すべき点

◆スピーカー:那須清和(サークルデザイン株式会社 代表)

第2部:(15:00-17:00)
実践者である、株式会社クラス代表取締役社長 久保裕丈氏、株式会社リコーのESG戦略部審議役 佐藤多加子氏からサーキュラーエコノミービジネス構築のエッセンスを学ぶ(両者による発表とディスカッション、質疑応答)

◆スピーカー
①久保 裕丈 氏 (株式会社クラス 代表取締役社長)

1981年生まれ。東京都八王子市出身。2005年3月東京大学工学部卒業。2007年3月東京大学新領域創成科学研究科修士課程修了。2007年4月米系のコンサルティング会社A.T. カーニーに入社し、商社・メーカー・金融機関等への全社戦略策定や企業買収を手がける。2012年ミューズコー株式会社を設立し、年商20億円規模まで成長させ、2015年に売却。その後、個人で数十社の企業顧問を務める。2018年、「“暮らす”を自由に、軽やかに」をビジョンに、個人向け「CLAS(クラス)」、法人向け「CLAS BUSINESS(クラスビジネス)」を展開する株式会社クラスを設立と同時に代表取締役社長就任。
②佐藤 多加子 氏(株式会社リコー ESG戦略部 ESGセンター 製品エコデザインエキスパート)

リコー入社後、複写機・複合機の画像処理のアルゴリズムの開発、LSI設計、ファームウェア開発等を経て1999年より本社の環境部門に異動。製品・事業所の脱炭素、省資源、汚染予防を推進。現在は、サーキュラーエコノミーにおける全社戦略・目標を立案し、目標達成に向けた製品の3R設計、再生の推進や、製品の環境ラベル基準等へのロビー活動にも従事。2020年に日本企業初のサーキュラーエコノミーレポートを発行。

第5回:資源再生工場・里山見学+サーキュラービジネス構築ワークショップ(現地のみ)

これまでの4回におけるサーキュラーエコノミー理解と実践に向けた準備の上、最終回ではサーキュラービジネス構築に向けたワークショップを実施いたします。場所は、産業廃棄物処理・再資源化に取り組む石坂産業が不法投棄のゴミの山から再生、保全した里山を活用した環境教育フィールド、三富今昔村。同社は「ごみをごみにしない」Zero Waste Design をビジョンに掲げ、減量化・再資源化率98%の全天候型再資源化プラントを有し、同業界における先進的な取り組みを実施しています。本回では、まず同社資源再生工場と再生した里山(三富今昔村)を見学の後、サーキュラービジネス構築に向けたワークショップを開催します。

◆開催日時
2024年3月15日(金)10時〜16時

◆開催場所

三富今昔村(埼玉県入間郡三芳町 上富1589-2)当日の詳細は参加者にご案内させていただきます。

◆主な内容

【午前】石坂産業様再資源化プラント見学、里山見学 (視察案内:石坂産業様)
【昼食】
【午後】サーキュラービジネス構築に向けたワークショップ (ファシリテーター:サークルデザイン株式会社 海野千尋)

本プログラムの主催
サークルデザイン株式会社
サークルデザイン株式会社は、サーキュラーエコノミーに特化して、企業や自治体との共創プロジェクト、コンサルティング、リサーチ、研修などを提供し、現在のリニア型経済社会モデルから循環型経済社会モデルへの変革へ寄与したいと考えています。ビジョンは「サーキュラーエコノミーを手段として、『人』と『自然』が共に繁栄することに貢献する」です。
URL:https://circledesign.co.jp/

注意事項・その他

  • 各回事情により、内容や講師が変更する場合がございます。大きな変更を伴う場合は予めご連絡させていただきます。
  • オンラインにおいては、ビデオ会議システムZoomのミーティング機能を利用いたします。そのため、必要に応じて画面上に表示される氏名をご変更ください。
  • 第1-第4回につきましては、イベントのアーカイブ動画を配信させていただきます。第5回は現地開催のみのため、アーカイブ配信はございません。
  • 後日、イベントのレポートを記事等で公開する場合がございます。
  • 全回におきまして、内容充実のため参加者リストを講師に共有させていただきます。ただし、個人情報については、弊社個人情報保護指針に従って取り扱いさせていただきます。サークルデザイン株式会社 個人情報保護指針 https://circledesign.co.jp/privacypolicy/
  • 請求書・領収書につきまして
    • 本peatix申込を利用された方:適格請求書:ご入用の方はお手数ですが主催者までお問い合わせください。領収書:こちらをご参考に発行をお願いいたします。
    • 法人向け申込みフォームを利用された方:適格請求書:申込者に発行させていただきます。領収書:ご入用の場合はフォームで希望欄にチェックをお願いいたします。

 

本プログラム実施の背景

サーキュラーエコノミーは、モノやサービス、既存ストックから最大限の経済的・社会的価値を引き出し、その価値をできるだけ高く維持し、長く利用することで、全体としての資源投入量を抑えたうえで資源や製品の価値最大化を実現する社会経済システムで、現在のリニア型資本主義経済のあり方を大きく変える可能性を秘めています。

サーキュラーエコノミーに転換しなければならない背景としては、言うまでもなく資源枯渇・気候や生物多様性危機といった環境課題や、国際情勢の変化等に耐えうる資源の域内循環の必要性といった地政学的要因などがあります。こういった観点からEUではサーキュラーエコノミー政策がすでに具体化を帯びています。国内においても岸田首相がサーキュラーエコノミーの観点を中長期的に大切にすべきであると発言し、サーキュラーエコノミー施策を経済対策等に盛り込むなど、2023年3月に経産省から公表された「成長志向型の資源自律経済戦略」の具体化が進められようとしています。

ビジネスの視点からは、たとえばバージン資源の絶対量を削減しながら、利益も担保していくことが求められます。すなわちサーキュラリティと経営をどう両立させていくか、は至上命題でもあります。しかし、この循環型モデルを経済的に持続可能にするには、製品の循環化だけでは実現ができません。たとえば、ビジネスモデルを循環型にすることや、バージン材と再生材が価格的に競争できる市場を作ること、再生材の品質基準といったルールを策定すること、修理市場の確立、ステークホルダーとの協働、消費者の行動変容など、挙げればきりがありませんが、製品だけではなくビジネスモデル、ステークホルダー、ひいては社会システムを大きく変えていかなければ実現できません。

このイメージを示したのが下図です。サーキュラーエコノミーを俯瞰的に捉えたうえで、組織の具体的方向性を考えていく内外ステークホルダーが増えることで、社会全体・個社双方においてサーキュラーエコノミーが加速していくに違いありません。

サーキュラーエコノミーにはある程度の共通認識はあるものの、アカデミアにおいても100以上の定義があり、統一した定義は存在しません。だからこそ、本来サーキュラーエコノミーが目指すべき方向を捉えておく必要があり、その結果私たちの経済繁栄を含めたウェルビーイングと自然環境の繁栄を両立させることに近づくはずです。
確かに先行事例から学ぶことは循環型ビジネスの具体像を描くうえで大切ですが、日々アップデートされる事例の前に、まずはこういった本質的な部分を徹底的に深めていくことが、サーキュラリティと経営の両立に向けてますます重要となってきております。

そこで、本プログラムではまず、サーキュラーエコノミーを実施する理由を腹落ちさせ、幹を太くすることからスタート。その後、サーキュラーエコノミーの基礎を深く徹底的に学び、ISO59000シリーズの最新動向解説や実践者からの共有、循環型ビジネス構築に向けた実践型ワークショップを通じて「納得感を持って自組織でのサーキュラーエコノミー実践に向けて準備ができている状態」を目指すべき到達点として設定しております。ぜひご一緒に、環境・ウェルビーイング・経済の未来を導くサーキュラーエコノミーを創っていければ幸いです。