自然と人が共に繁栄する。これを実現するための仕組みをどう生み出すか。半永続的な問いとして、私たちはその答えを探し求めてきました。グローバル社会に目を向ければ、プラネタリーバウンダリー*で生活をするだけにとどめず、人の働きかけによって自然を再生・回復させようというリジェネレーションの考え方も認知され始めています。サーキュラーエコノミーの原則の一つにも「自然を再生する」があります。(英国エレン・マッカーサー財団のサーキュラーエコノミー3原則の1つ)

しかし、私たちにとって「人や自然の繁栄」「リジェネレーション」「自然の再生」の具体像が明らかになっているかと問われれば、はっきりとYESと言いにくいことも事実です。一方で、足元の日本では、地域資源を循環的に活用しながら、自然を豊かにしてきた活動が歴史的にあります。こういった事例を参考にしながらも、今日に適用・アップデートしていくことも重要です。

そこで、私たちサークルデザイン株式会社(サーキュラーエコノミー推進事業)ときづきくみたて工房(学びの機会を提供する事業)は共同で、現代で上記のようなアプローチを取る現場に訪れる1泊2日のプログラムを「地域循環とビジネスの学校」として企画しました。今回は、「人や自然の繁栄」という概念よりも一歩踏み込んだ「自然に従う生き方」をビジョンに掲げる有限会社きたもっくから、ビジネスとして成り立たせながらも地域や自然の繁栄に貢献する事業活動のエッセンスを学びます。

今回のプログラムは、きたもっくが運営する、火に集い未来を語るための宿泊施設「TAKIVIVA」を会場として、同社が手掛ける山のめぐみを暮らしへ循環させる有機的な産業モデルについて学ぶとともに、参加者の取り組みにつなげていくことを目的とします。

当日は、きたもっくのこれまでとこれからの構想や、実行にあたっての苦労や工夫について、事業戦略室室長の土屋慶一郎さんからたっぷりと聞かせていただく予定です

*プラネタリーバウンダリー=人類が地球で生存し安全に活動できる範囲を科学的に表した概念

写真:会場のTAKIVIVA

▼イベントの目的

  • 地域資源活用ビジネスのエッセンスを持ち帰る
  • 他の参加者とのつながりを生み出す
  • 本イベントで得られたエッセンスを発信する

▼イベントキーワード

  • 地域資源の循環活用
  • 自然再生・環境再生
  • 自然循環内でのビジネス創出
  • 地域の廃資源の再活用
  • サーキュラーシティ・循環型都市・地域、循環型まちづくり

▼主な対象者

  • 循環型地域資源活用をビジネスにしたい・している企業人
  • 循環型まちづくり・サーキュラーシティに関心のある・その領域で活動している方
  • 自治体関係者
  • 企業のサステナビリティ担当者
  • その他、本テーマに関心のあるすべての方

▼日時

①事前オンライン講義・参加者交流会(オンライン):2024年9月19日(木)19時〜20時半
②イベント当日:2024年9月27日(金)13時 〜 9月28日(土)12時まで

▼主なスケジュールと内容

*その場の空気感を大切にしたいと考えています。そのため、下記スケジュールは目安としてご認識ください。大幅に変更する場合があります。(集合時間と終了時間の変更はございません)

①事前オンライン講義・参加者交流会(オンライン)

9月19日(木)19時〜20時半 (アーカイブ配信あり)

  1. サステナビリティとSDGs活動はなぜ進まないのか?(ポイントは人間の内面にあり)
  2. 人間の内面を成熟させる成人発達理論とIDGs
  3. IDGsを実現するためのセンシングジャーニーというソリューション
  4. 循環経済と地域資源活用について。事例を交えて
  5. リジェネレーションが持つ可能性
  6. きたもっくさんへつなぐ
  7. 参加者交流

話者・ファシリテーター:きづきくみたて工房:森本康仁、サークルデザイン株式会社:那須清和

②イベント当日:

1日目(9月27日):

  • 13:00 集合
  • 13:00-13:10 オリエンテーション
  • 13:10-13:30 参加者の自己紹介
  • 13:30-14:30 講話(有限会社きたもっく 土屋慶一郎さん)
  • 14:30-15:40 現場視察
  • 16:00-17:20 焚き火を囲みながらワークショップ(きたもっくを解剖する)
  • 17:30-18:30 夕飯準備
  • 18:30-19:30 夕飯
  • 19:30- 自由に歓談

2日目(9月28日):

  • 6:30-7:30 TAKIVIVA 自然観察(ガイド付き)*希望者のみ (地輪舎 代表で自然ガイドを務める井上 基さん(軽井沢在住)による案内)
  • 8:00-8:30 朝食
  • 8:45-9:00 チェックアウト
  • 9:10-11:30 循環型地域資源活用事例紹介+ワークショップ(自身の活動を解剖する)
  • 11:30-12:00 決意発表・クロージング・解散

▼場所

TAKIVIVA (住所:〒377-1412 群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990−5647)
アクセス:https://takiviva.net/access.php
※恐れ入りますが、原則として軽井沢駅からの送迎はございません。原則として各自で現地へお越しいただければと存じます。

写真:炊事場

宿泊場所:TAKIVIVAの「離合(りごう)」

参加者とともに学びを深めたあと、個に戻りその日を振り返ることを目的とした「離合」というコンセプトを体現したシェルターのような場所に宿泊します。(シャワー・トイレ共用、アメニティ・タオル・パジャマ等はお持ち込みをお願いいたします。詳細は申込者にお伝えいたしますが、下記詳細をあらかじめご確認いただき、宿泊環境についてご理解いただける方のみお申込をお願いいたします。)
離合詳細:https://takiviva.net/space05.php

▼ゲストプロフィール

有限会社きたもっく 事業戦略室室長/ 株式会社Nuage代表 土屋慶一郎さん(1日目のみ参加)

名古屋大学中退後すぐにゼロから事業を創造。その後多様な企業の経営、事業戦略立案、新規事業創造、人財育成などに携わる。2016年から浅間山麓を拠点に「共鳴できるビジョン・信頼できる人・心地よい空気感」の3つを満たす企業やコミュニティ、プロジェクトにコミットして活動。きたもっくでは北軽井沢を中心にした浅間北麓地域の未来創造に挑戦中。 著書「コンビビアルなマネジメント – しなやかな組織、コミュニティの創りかた」(文化科学高等研究員出版局)

▼参加費(すべて税込)

【早割(8月20日まで)】

  • プログラム参加費(事前オンライン講義・参加者交流会+当日ワークショップ):19,800円
  • 宿泊・食事・施設利用料(1日目夜・2日目朝) 38,500円

【通常】(8月21日以降)】

  • プログラム参加費(事前オンライン準備講義・参加者交流会+当日ワークショップ):24,200円
  • 宿泊・食事・施設利用料(1日目夜・2日目朝) 38,500円

※重要:大変恐れ入りますが、宿泊・食事・施設利用料は現地にて有限会社きたもっくへお支払いください。(各種QRコード決済、現金、クレジットカード可)申し込みページではプログラム参加費のみの決済を受け付けております。

▼参加費に含まれる内容

プログラム料

▼お申込

こちらのPeatixページよりお申込ください。法人として請求書発行などが必要な場合は、サークルデザイン株式会社(info@circledesign.co.jp)までお問い合わせください。

▼最少催行人数

6名 イベントキャンセルの場合は、9月13日までにお申込者にご連絡いたします。

▼合同会社きたもっくの紹介

フィールド事業(自然に集う場づくり)と地域資源活用事業(自然が巡る仕組みづくり)の2つの柱で事業が展開されている。

【フィールド事業】

  • 北軽井沢スイートグラス:年間10万人以上が訪問する国内有数のキャンプ場
  • LUOMU:きたもっくのコンセプトパーク。北軽井沢の自然が凝縮されたピザなども味わえる
  • TAKIVIVA:本プログラムのメイン会場。焚き火を通じて本音で語り合う場として研修などに活用

【地域資源活用事業】

  • あさまの薪:これまで活用できていなかった細い幹を「コロ薪」として活用
  • 百蜜:群馬県内11カ所、標高差1000mものエリアを旅する養蜂によりできたはちみつ
  • あさまのぶんぶん:地域のものづくり拠点として、木の伐採から乾燥・加工・建築まで一気通貫で行う工場
  • 炭焼き:木枝を活かす炭焼き
  • 堆肥化:木材加工の際に発生するおが粉を活用。酪農が盛んな地域特性を活かして、農家とも連携する

詳細はこちら(きたもっくHP)をご覧ください。

写真:コロ薪

▼注意事項

  • ①の事前オンライン講義・参加者交流会はZoom のミーティング機能で実施いたします。URLはお申込者に追ってご案内いたします。なお、後日アーカイブ配信をさせていただきます。
  • ②につきましては、現地参加のみとなっております。オンライン配信はございません。
  • 事情により、内容が変更する場合がございます。大きな変更を伴う場合は予めご連絡させていただきます。
  • 雨天時には屋内での開催など、予定を変更する場合がございます。
  • 天候などによりやむを得ず開催を停止せざるを得ない場合は、事前にご連絡いたします。
  • 本プログラムに含まれるものや宿泊条件などを今一度ご一読いただいたうえで、お申込をお願いいたします。
  • 内容充実のため参加者リストを講師に共有させていただきます。ただし、個人情報については、弊社個人情報保護指針に従って取り扱いさせていただきます。サークルデザイン株式会社 個人情報保護指針 https://circledesign.co.jp/privacy-policy/
  • 請求書・領収書につきまして:適格請求書:ご入用の方はお手数ですが主催者までお問い合わせください。領収書:こちらをご参考に発行をお願いいたします。

▼「地域循環とビジネスの学校」主催者紹介

サークルデザイン株式会社

サークルデザイン株式会社は、サーキュラーエコノミーに特化して、企業や自治体との共創プロジェクト、コンサルティング、リサーチ、研修などを提供し、現在のリニア型経済社会モデルから循環型経済社会モデルへの変革へ寄与したいと考えています。ビジョンは「サーキュラーエコノミーを手段として、『人』と『自然』が共に繁栄することに貢献する」です。
URL:https://circledesign.co.jp/

きづきくみたて工房

金融資本主義からマルチステークホルダー資本主義やウェルビーイング経営へのシフトを目指して、人と組織と社会の成長・発達の支援を行っています。 人材開発・組織開発の専門性を活かし、日本の大企業やスタートアップを中心に、パーパスの策定や浸透、企業の風土改革、循環型の仕組みづくり、心理的安全性の向上、DE&Iや多文化共生の推進、思考力やコミュニケーションスキルの向上、チームビルディングワークショップやオフサイトミーティング、センシングジャーニー等の施策を実施・提供しています。 レゴシリアスプレイなどさまざまな対話の手法を活用しながら、創造的な対話の場を作り組織の課題解決や価値創造をするのを得意としています。

写真:きたもっくが考える地域循環構想

きたもっくが運営するキャンプ場・北軽井沢スウィートグラスのツリーハウス・マッシュルーム