本内容は、弊社メールマガジン2020年12月号と同内容です。(ご登録はこちらより)

2020年から2021年へ

「2020年はどのような一年だったでしょうか」というのがこの時期の合言葉ですが、やはり新型コロナウイルス感染症の蔓延によって全てが変わってしまったといえるのではないでしょうか。ウイルスの起源は現在も調査中ですが、根本的な原因として、経済活動による生態系の破壊により、中間宿主を通じてウイルスが人へ接触しやすくなったということが指摘されています。

そんななか、「グリーンリカバリー」という概念が表舞台に登場し、欧州を中心に具体的な概念として形成、7月には7500億ユーロ規模の復興基金創設が決まりました。2011年以降のリーマン危機からの復興は、環境へのダメージを元どおりまたは悪化させたといわれる「ブラウンリカバリー」だったといわれていますが、これと同じ轍を踏まないように打ち出されたものです。

2020年1月中旬頃から感染が世界に拡大し始めましたが、欧州は3月頃から欧州議会議員や大手民間企業、NPOがグリーンリカバリーを提唱。紆余曲折はあったものの7月に復興基金という具体的な形で首脳間合意に至るという速さで決着がつきました。この速さの背景には、グリーンリカバリーはこれ単体で出てきた概念ではなく、欧州グリーンディールやそれ以前からの経済と環境の両輪を回す政策があります。

グリーンリカバリーの根底に流れる考え方は、「脱炭素」と「サーキュラーエコノミー」、それを促進させるツールとしての「デジタル」です。サーキュラーエコノミーは、容器包装分野で後退の動きが一部見られましたが、欧州では再び「健康」「レジリエンス」「雇用」の観点や、2020年3月に打ち出された「新循環型経済行動計画」の具体的施策の公表と相まって、動きが加速しています。これらの動きは、戦略的な観点もありますが、コロナ禍において何が本質的に必要なのか、将来世代にもわたって考えると、向くべき方向はこれしかないという決意の表れだと思います

サークルデザインが考える2021年注目トピック

サークルデザインが2021年に注目しているトピックは、再販」「PaaS(製品のサービス化)またはサービサイジング」「循環度測定」「サーキュラーエコノミーと脱炭素」「自治体とサーキュラーエコノミー」です。なぜこのトピックを注目しているかについては、1月号でお伝えできればと思います。

日本の脱炭素表明、バイデン新政権の誕生、中国の60年までのCO2排出実質ゼロなどの全世界的なグリーン化と呼応するように、サーキュラーエコノミーがメインストリーム化する動きが2021年に加速していくことは間違いありません。いろいろなモデルが登場してくるなかで、サーキュラーエコノミーが何を目指しているのかを、今一度問い直す場面が出てくるかもしれません。2021年も引き続き活動や発信を続けてまいります。

本年、弊社活動にご参画・ご賛同いただき、ありがとうございました。安全で良いお年をお迎えください。また、2021年が皆さまにとって幸多き一年となりますように、心からお祈り申し上げます。来年も引き続きよろしくお願いいたします。